着工後しばらくは、建物の良し悪しを左右する重要な工事が続きます。地業(じぎょう)工事もその一つ。ある活動が成り立つための足場や勢力を固めるときに、よく「地盤固め」という表現を使いますが、地業工事は、まさに「地盤固め」です。地業とは、建物の基礎を支え、かつその荷重を確実に支持地盤に伝えるため、地盤の支持力を増強する工事を目指すもので、基礎の下部に施す地盤増強工事の総称です。住宅では、砂利地業(じゃりじぎょう)や割栗地業(わりぐりじぎょう)がよく使われます。写真は、砂利事業が完了したところです。比較的良好な地盤の場合、根切り(ねぎり)面に砂利あるいは砕石を10〜15cm程度敷き込み、突き固めます。