土台、柱、梁(はり)、母屋(もや)、垂木(たるき)などの骨組みに使用する木材を構造材と呼びます。敷居(しきい)、鴨居(かもい)、長押(なげし)、床や壁の板類、戸棚などに使用する木材を造作材(ぞうさくざい)と呼びます。写真のような造作工事は、正確さと丁寧さが要求されます。出来上がると目に触れる部分なので、やりがいはありますが、几帳面な性格でないとできない仕事です。ところでこの「几帳面」という言葉は、まさに職人さんの仕事ぶりが語源となった言葉のようです。几帳面の語源は、平安時代、室内で貴人の座るそばに立て、間仕切りや風除けに用いられた家具「几帳(きちょう)」である。この几帳の柱の表面を削り角を丸くし、両側に刻み目を入れたものを「几帳面」といった。几帳面は、細部まで丁寧に仕上げてあることから、江戸時代以降、現在の意味として使われるようになった。 語源由来事典(http://gogen-allguide.com/)より職人さんもそうですが、設計者も仕事に対しては常に「几帳面」でありたいものです。