子どもたちにとって、毎日多くの時間を過ごす家。それだけに家の中で過ごした経験が、子どもたちの成長に及ぼす影響は計り知れません。「三つ子の魂百まで」といいますが、特に幼少期に身に付ける性格や記憶は、大人になっても影響を及ぼします。ところで、私たちが経験する全ての情報は、私たちの「五感」を通して得られます。五感とは、視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚の五つの感覚です。さて、日ごろ私たちは、この五つの感覚をどのような割合で使っていると思いますか?答えは以下のようになります。「NECライティング あかりの科学」より圧倒的に視覚を使っていることが分かります。聴覚と合わせれば、情報のほとんどは視覚・聴覚で得られてしまいます。しかし、幼少期の記憶は、この二つだけでは残りにくいようです。情報量としては少ない臭覚・触覚・味覚であっても、それらが加わることで記憶がしっかりと残りやすいといいます。また幼少期の子どもは、その「五感」をフル回転させてすべてのことを吸収しようとします。これは感性や想像力、体力、知力など、子どもの心と体の成長に必要な栄養分を摂っているのです。「五感」を刺激する家。それは子どもの未来を創るために、家造りの重要なテーマだと捉えています。それを実現するために、柔軟に考え、具体的に提案し実践していきたいと考えています。